コロナ給付金詐欺騒動もあった日本中央競馬会(JRA)。ここ最近、ツイッターやyahoo!のトレンドでも「JRAストライキ」が話題になっています。
なぜJRAのストライキが話題になっているのかの理由、話し合いの結果、「阪神大賞典」など今週の競馬は開催するのか調査してみました。
Contents
JRAストライキが起こった理由は?
日本中央競馬会(JRA)は、2011年に厩務員さんの給料を下げました。
理由は、不況や東日本大震災で福島競馬場が被災を受けたことなどが理由で、売り上げが下がったからです。コストカットです。
当時は2011年以降に従事した厩務員さんも了承していましたが、現在は売上は戻っているのにも関わらず、給料は2011年以降の低いままが続いています。
「厩務員の新体系賃金(2011年以降の低い給料)の廃止 及び 旧体系賃金(以前と同じ給料)への回帰」 が、今回の要求内容です。
この要求をのまなかったら、ストライキを起こすということです。
JRAの売上推移は?
JRAの売上推移は、JRA公式HPにのっていました。
2011年は谷のように売上がかなり落ちていますが、現在まで少しずつ上がっていることもわかります。
大体1990年あたりの売上まで戻っていますね!!
厩務員の「新体系賃金」と「旧体系賃金」の違いは?
今回のJRAストライキで気になったので、新体系賃金(2011年以降の低い給料)と旧体系賃金(以前と同じ給料)の違いを調べてみました。
①給料の20%カット
②勤続手当の廃止
③「副馬手当」廃止
「副馬手当」とは、残った馬を担当すると1頭あたり2900円もらえていた手当です。基本的に、厩務員さん1人に対し、担当馬は2頭とされています。1頭が競馬にいくと、もう1頭が残ります。
①〜②は2011年以降に厩務員になった人が該当し、③は全ての厩務員が該当します。
なので、現在は新体系賃金をもらっている人と旧体系賃金をもらっている人がいるわけです。
厩務員になるには、「JRA競馬学校」という、その辺の資格を取得するより困難な学校を卒業する必要があります。
「厩務員になろう!」と思いつきで勉強してすぐなれるような職業ではないのです。
JRAストライキの話し合いの結果は?
3月17日にJRAと厩務員労組が再度話し合いをしました。
その結果、厩務員、調教助手らが加盟する主要4労組(関東労・全馬労・関西労・美駒労)と日本調教師会のうち、全馬労のみ妥結、その他3労組はまとまりませんでした。
JRA側もなぜ以前の賃金に戻さないのか、納得できる回答がほしいですね。
非組合員業務で「阪神大賞典」など今週の競馬は開催?
ストライキ決行予定日は、3/18(土)、3/19(日)。阪神大賞典などの4重賞開催日でもあります。
運営がストライキをされたら痛い日を、労働者さんたちも選んできたってことですね。
大きなレースが開催される今週の競馬、開催するのか気になる人もいると思います。
3/17現在まだ話し合いはまとまっていません。
JRAが要求を認めなかった場合、厩務員など労働者たちはストライキを起こします。そのため、「阪神大賞典」など今週の競馬(中山・阪神・中京)は開催されないと思っていました。
しかし、非組合員&調教師が業務することにより、今週の競馬は開催されることになりました!!
裏の手、、、ですね。
しかし、通常の業務ではないため変更点もあります。
3月18日(土)の中山、阪神、中京競馬の金曜夜間発売、及び土曜早朝発売(金曜午後6時30分~土曜午前9時)の取りやめを発表しました。
【JRA非組合員とは・・?】
組合非加入者、補充員らのことです。
まとめ
JRAストライキについて解説してきました。
不況により売上が下がったのは仕方がないにしろ、回復したのなら生活もあるしお給料は元に戻してほしいですよね。 厩務員さんは馬をお世話をするお仕事ですし、強風や雨も休みはありません。
新体系賃金をもらっている人と旧体系賃金をもらっている人がいるのも不思議だなと感じました。
厩務員など厩舎に関わる仕事に従事している労働者さんたちの意見をきいてくれ、早く落ち着いてくれることを信じたいですね。